伊豆へ{その3}

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明日の夕食はピザを焼くよー」宿のオーナー自ら庭に作った石釜で焼くピザ。
アー残念,私一人予定があり一日先に帰ることになっている。
「食べてから帰ればいいじゃない」「エー本当ですかー」
もうすっかりその気分。
温泉から宿に戻るとピザソースの良い匂いが立ち込めている。
さあ,これから材料の準備です。
20種類以上の具材をきざむ,きざむ。オーナーの指示が飛ぶ。
「ハイそれは1.3ミリ」「アッそれは乗せた時美しく見えるようにネ」… 
ハーイ弾んだ気分でトントントン。
庭に出ると釜はもう赤く燃えている。
具材は自由に,ベースのソースもお好みで,色とりどりの
味のハーモーニーも考えて。
大きなヘラにピザを乗せておっかなびっくり。イザ釜へ,
スッと落してサッと引く。
焦げそうになったらヘラで回す
(常連のダイバーのお姉さんに手伝って貰ってます)。
周りがこんがりしてきたら取り出す。この間2~3分,
アッという間に焼けるんです。
食べる人10人,カッターホガミ(最初から最後まで
切り分けていたのでそう呼ばれる)が10等分に切り分け,
熱々を一口「アーオイヒーー!!」と云ってる間に次が来る。
焼き上がったら,そばに生えてるバジルをちぎってトッピング。
皆,初体験と美味しさに興奮しきっている。
始めたころは木々の間に見え隠れしていた月が今は随分上へ。
何と,今宵は満月なんです。
ハイサ,ホイサ,食べます食べます。どれ位食べたの?
ひとつとして同じじゃないから,どれも食べてみたくなる。
あーそろそろタイムリミット。電車の時間が近づいてきます。
あーもっと居たい気持ちを振り切ってサヨウナラ。
素晴らしい伊豆の数々に,仲間たちにありがとう。
猛暑吹き飛ぶ熱い夏。
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nn

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