雨の花

080121_雨の花2edited

気付くっていうことなのかなと思う。
いつも見ているものの中に,アッと思うことがある。
すると急にそこが輝いて見える。
外は冷たい冬の雨,曇った窓ガラスの向こうに何かキラキラ光って見える。
一列に並んで...よく見るとベランダの軒の下から突き出た海棠の枝に
滴が溜まっているのだ。
透明な粒は短く伸びた枝の下あたりに危うくしがみついている。
「雨の花」っていう言葉がポッと出て来る。
そうだ,北側の山桜はどんなだろうと気持ちが走る。
咲いてる咲いてる! 大きく広がった枝いっぱい先の先まで
透明な「雨の花」たち。
雨の降り加減も丁度良いのかしらん。
何だか「花咲かばあさん」になった気分。(自分でやった訳ではないけれど)
何でもないカレンダー空白の日が特別な日になったのでした。

(注) 海棠(カイドウ):バラ科の落葉樹。春淡紅色の花をつける。
nn

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