クラウドビルディング

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六地蔵バス停まえ、クラウドビルディングを入り、すぐ右手の木木をぬけ、
スコーンに添えられたクローテッドチーズみたいなカフェを横目に、
アルクウミを歩きすぎると森が見えます。
molnと云う名の森、森と云う名の雑貨屋さんで、
petitricotさんのくるみボタンを見ました。
七里ヶ浜在住のpetitricotさんは羊の毛を紡ぎながら、
直径3センチほどのボタンにその世界を織り広げます。
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“くるみボタン”と聞いて胡桃ボタンを連想したものでしたが、
幾何学模様に織られたまるい景色は、望遠鏡を覗くようで、
遠く夢のなかの情景が手のひらのうえでまどろむように静座しています。
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詩の断片のような名前をもったボタンたちは、桐の箱に収められ、
その面差しをこちらに向けています。
一瞬間を細やかにあらわした一点ものの刺繍ボタンもあります。
冬の情景や心象風景をちいさなボタンに描くpetitricotさんは、
森のなかの蚤の市、動物たちの夜店のようなこの場所で、
静かに羊の糸を紡いでいました。
降誕祭も近い冬晴れ、薄い空色を背景にmolnでは
羊や兎がひなたぼっこをしていました。
nn

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