曇天の寒さに ぐずぐず 午後の野菜市場へ。
金髪の平井君が店開きしていて
暖冬の所為か? 平台のうえにはもう蕗の薹が並んでいた
水仙の一束とともに求める。
早速、蕗の薹味噌を作る。
アクも苦みも味のうちと
刻んでそのまま炒め 味噌なんかを入れ ぽってりするまで煮詰める。
部屋じゅうに、蕗の香り もう それだけで満足する。
水仙を作業机の傍に挿す
弱い日射しに暖かさを増すような甘い香り
『花と草木の事典』(浅山英一・著/講談社)に依ると
市場で求めたものは房咲きのニホンズイセンで
よく見掛けるかお,
美少年ナルキッソスとは繋がらないが
寒空の道ばたに群生を見つけると ほのかに明るく
その楚々とした姿は 静かな季節によく似合っている。