あらしのあとに

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二月のこの時期は、いつからだろう? 毎年恒例のように
突然、夏が挟み込まれる。
熱を帯びた嵐がやってきて陸・海・空をかき混ぜては、また真冬へ。
三寒四温ほど、おっとりした感じではなくて。
前夜からの不穏な空気に、ベランダの植木鉢を避難させる。

朝八時でも薄暗く、ムンとする熱波暴風雨に自室が揺れる。
木々も電波も、人の心も揺さぶられているよう。
午まえには太陽が現われ、さらに気温があがる。

電話先の知人から、
無農薬野菜を作る平井くんが、市場でふきのとうを山のように出していると。

海からの陽射しが眩しい夕方、農協連即売所、通称「市場」へ。
最後のふきのとう二袋と、パラダイスアレイでバナナのパンを求める。
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自室にもどると早速、パンかじり腹ごしらえ。
ふきのとうのアク抜き、したごしらえして、
蕗の薹味噌がひと壜、出来あがる。
つぎに、いただいた自家製夏蜜柑を甘くさっと煮る。
夏蜜柑ふたつで、ふた壜、
夏の陽射しを想わせる色。fuji531.jpg
蕗の薹味噌はキャベツとパルミジャーノ・レジャーノと合わせパスタに。
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春待ちの午 食卓で 青くほろ苦い風をいただく

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