夏日素描 2

早朝に目醒めると東の空が桃色、あまりにもきれいで飛び起きる。5時をすこし過ぎたくらい。
カメラを持ちビーサンをつっかけ、海へ。
風が強く雨なのか波しぶきなのか、大粒の水が横殴りにボツボツとあたる。
空はもう桃色ではなく灰色の階調、雲間がすこし白い。
右側を見ると、長谷方面に縦縞の虹がうっすらと。
前を行くおばあさんと孫らしき小学生男子も気づき、指をさしている。
おばあさんは大きな声で散歩の道順を算段している。
浜へ降りると人影はなく、海の家が廃墟のように並ぶ。木橋を渡り海の家がすくない材木座海岸へ。
ブルドーザーが砂をならし、鴉と鴎が暢気にしている。
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写真を撮り貝を拾い海岸を1時間かけて往復すると、ランニングや犬を連れた人が増えてきた。
雨も風も強く冷たく雲は重く厚さを増す。潮時と、自室に戻る。

元居候先のかあちゃんと三姉弟の先導で、都内からマキちゃんと
息子のハルキ・タマキが合流して横須賀の前田川遊歩道へ。
全長1.4㎞弱の川に沿い、ごく自然に飛び石や縁側みたいな板の間がある、
子どもも水の中を歩いていける浅瀬の川。
 木に覆われた水のまわりは涼しく、猛暑の厳しさは何処かに置いてきたような冷たい空気のほとりに佇む。
子どもたちは浮き輪と共にじゃぶじゃぶと川にはいり、上流を目指す。
人工滝の手前でスイカやジュースを冷やし、水鉄砲でふざけながら皆大きな声ではしゃぐ。
スイカの甘さと水の冷たさにうなりつつ、蝉時雨の中をさらに上流へ。
3歳のタマキは川沿いの崖に登ったは好いが降りられずに母マキちゃんが救助。コウはかあちゃんが離れている間に二度ほど転び大泣き。虫好きのオト(姉)がセミの死骸を見つけ、コウ(弟)の鼻先にくっつけるとコウは恐怖のあまり号泣。fujihashi.jpg

水から上がり、芦名のSYOKUYABO農園で「かてめし定食」を食べる。山間の農村といった風情の畑付き食堂。子どもたちは此処でも走りまわる。
nn

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