夏の暮れ方

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八月最後の土曜日、あと何日かで海の家も終わってしまうと思い出し、
逗子のCを誘い由比ヶ浜海岸の“リトルタイランド”へ。

砂浜におりると毎年同じ場所に、エスニック料理の屋台村のような
“リトルタイランド”があります。日が落ちて暗くなっても
テーブル席は人で埋まり、相席でふたり分の椅子を見つけ、
タイ、アフリカ、トルコ料理などの店を端から見てまわり、
タイ料理数皿を注文、ビールを片手にようやく落ち着きました。
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料理を待っていると、何やらファイヤーダンス・ショウが始まり、
Cが「出たい出たい、遣りたい遣りたい」と興奮しはじめましたが、
放っておきます。
後日訊いたはなしではこの季節、日本各地を転々と炎を廻しながら渡り歩く、
流しのファイヤーダンス団とのこと。

 翌日の夜は逗子のヨーコさんに誘われて、材木座にある宿“亀時間”
でのイベント、移動チャイ屋バラッツ君とポータブルタンドールは
ぴいさんの“インドの食と土釜のひと夜。”へ。
小型タンドール窯で焼き上げるタンドリーチキンはニ十分ほどかかるとのこと、
トマトとオクラ、ジャガイモのサブジをつまみながら
インドのビールKINGFISHERを飲み待つことに。
「先ほどまで藤沢で打ち合わせをしていて、知人に誘われて来ました」と、
アコーディオン弾きの女性が古いフランスの曲やオリジナルを
数曲弾いてくれました。大きな神棚のある古民家で
元ステーキハウスの亀時間に、アコーディオンの音とスパイスや
炭火の芳ばしい薫り、ゆるい時間が流れています。
おもてに出て夜風にあたっていると、チキンの番をしているはぴいさんが
タンドール窯の仕組みや、植木鉢でも出来るよ、
なんてはなしをしてくれました。
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待ちに待ったタンドリーチキンは、芳ばしくなかはふんわりジューシーで
旨味が凝縮、一緒に焼いたジャガイモはほくほく茄子はトロッと甘く
ビールがすすみます。相席した女性は鍼灸師で「小町で開業してます、
お酒を飲むと指圧したくなっちゃって」とその場に居たひと達に
指圧をしてまわっています。なんともチャンプルーな
夜、海風と虫の音に包まれた夏の暮れでした。
nn

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