小町通りから行くには教会の角を左に曲がってしばらく、
裏駅からは紀ノ國屋、蜂蜜屋、コンフィチュールのお店を通り過ぎ、
小さな踏切を渡るとすぐにカフェレストラン“湘南倶楽部 spoon&scoop）
の赤い旗が見えてきます。
硝子張りの客席と、入口の右側、天井は空へとつづく三角のスペースに
こっそりと“星を売る店”が店開きをしていました。
オープンキッチンの店内には静かにジャズが流れ、片隅には
星々や焼き菓子が並んでいます。
“美味しく、楽しく”と、オーナーシェフののりこさんは笑顔で手を動かしながら
、いろいろなお話を聞かせてくれます。
野菜を沢山食べて欲しいと作ったメニューのひとつ、旬の野菜が
盛りだくさんの“デリサラダ”。この日のお皿には、高野豆腐のトマトソース煮、
ポテトグラタン、三種のニンジンとレーズンのサラダ、春ゴボウと大豆のサラダ、
ザク切りレモンがアクセントのコールスロー、赤カブのマリネ、グリーンサラダ
がうつわ狭しと盛りつけられ、ひと粒ひと粒がピラミッド形をしたイギリスの海塩
とパンが添えられています
食後に三年寝かせたオールドビーンズコーヒーを飲みながら、スタッフで
パティシエの広海ちゃん作“桜とラズベリーのエンゼルフードケーキ”を
口に運ぶころには、ゆったりと春の日は傾きはじめ、空も空気も
濃く青く染まっていきます。
“星を売る店”の星達は春の宵にすっぽりと包まれ、
うたた寝をしているのか、舟を漕ぎながら時折ひかりを放ちながら。
湘南倶楽部での“星を売る店”は４月29日まで。
火曜日・第３水曜日定休 湘南倶楽部
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