白樺と鯨

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5歳から住んでいた家を2度目の建替えで新築したときから、一緒に年を重ねた
白樺の木と風見鶏、ではなく風見鯨。
すぐ近くの桜並木の桜に気をとられて、気がつきませんでした。
ふと見上げると白樺にもう小さな葉がたくさん開いていました
気候の合わない東京につれてこられて、狭い土地に無理やり植えられ、夏の猛暑に耐え
健気に生き延びてくれています。成長の早い白樺は数年で2階の屋根を越す高さに
過酷な環境のなか、夏は木陰とともに涼しい風を送ってくれる、冬は葉を落として
部屋の中にいっぱいの陽を入れてくれる、なくてはならない存在です。
風見鯨は風雨に晒されながら、長い歳月 風向きを示してくれました、白樺と鯨はきっと
お互いの境遇を慰めあいつつ、それぞれの立ち位置を護ってきたのでしょう
白樺と鯨に護られて暮らしてきたことを初めて思った春の日でした。
nn

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