光則寺

ずいぶんと日がながくなった。
ふと思い立ち夕景散歩。
海がわから川沿いの細いみちをくねくね、長谷駅のわきに出て駅前通りを長谷寺のほうへ向かい、
脇道にはいり上り坂を行くと石柱が見える。
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桜の時期にはうっとりするような風情で、花吹雪もまた愉しんだ。
いまは青葉が目に心地好い。
桜に気を取られ気づかなかった藤棚から、白と青紫の花穂が見え、
その濃密な香りと蜜蜂の羽音が暖かな春の夕べをとろりとさせる。
山門の手前には老木の枝垂れ桜や梅、クチナシとは違う甘く濃い香りに辺りを見回すと、
直径3センチほどの花が目にとまる。
       
「唐種小賀玉」カラタネオガタマと札があり、見た目も香りも印度仏教的だなぁと勝手に納得、
境内にはいるとあちらこちらでバナナのような甘い香りが漂ってくる。
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山門で拝観料を払い頂いた「四季の光則寺 山野草と茶花マップ」を広げると、
もうびっしりと花の名前が書き記されて、あとで見ればいいやとポケットに仕舞う。
端のほうにある孔雀舎を覗き、池の周りをぐるりと歩き、山藤なのか? 
ワイルドな趣のある姿に暫し見惚れる
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光則寺は海棠が有名なのだけれど、四季折々に草花が楽しめる静かなお寺だ。
風がひんやりしてきたので坂を下り由比ガ浜通りから帰る。
暫く歩かないうちに新しいお店が出来ていたり、空き店舗になっていたり。
鯛焼きの「なみへい」はお休みみたいだ、残念。

「四季の光則寺 山野草と茶花マップ」によると、境内には200種ものヤマアジサイがあり、
5月中旬から6月中旬が見頃だそうです。   
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nn

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